
事業概要
3万人規模のエンジニアリソースを活用し
お客様に「技術力」と「専属チーム」を提供
ベトナム最大級のデジタルコングロマリット・FPTグループの一員であるFPTコンサルティングジャパン(FCJ)。その最大の強みは、本国に3万人規模のエンジニアリソースを抱えていることです。TS(Technology Service)では、その強みを活かした課題解決ソリューションを提供しています。TS内には、TSとES(Enablement Service)の2つの部隊が存在します。TSは、DX加速ニーズへの対応、老朽化するシステムへの対応、IT人材不足への対応、さらに日本のIT人材だけでは対応が難しい、大規模な情報システムの企画構想から構築、運用保守に引き渡すまで、オフショアを含めた体制を組織し、End to Endでサポートしながら、プロジェクトを推進します。ESは、安定的なIT開発・保守運用を実現すべく、オフショアにお客様専用のエンジニアチームを立ち上げる「ODC(オフショア開発センター)」の企画構想から関わり、立ち上げ、運用まで充実したサポート体制を提供しています。

IT人材不足という喫緊の課題を解決する、
オフショア開発によるEnd to Endのサービス
日本はIT人材が不足しており、実装フェーズに入っても、エンジニアが確保できず、開発がなかなか進まないケースがあります。一方で、ベトナムFPTグループでは、3万人以上のエンジニアリソースを抱えています。また、日本企業のDXをサポートすべく、グループで大学と日本語学校を運営することで、後進の育成にも力を注いでいます。
ベトナムは親日国家ですが、日本企業が直接、ベトナムのIT企業またはエンジニアとコンタクトを取ることは一定のハードルがあります。そこで、日本とベトナムの連携強化を目的に、2019年にFCJが誕生しました。FCJがコンサルティングを担い、FPTソフトウェアジャパンとベトナムFPTが構築、運用保守を行うことで、DXを一気通貫でサポートできる体制は、現在、多くのお客様から大きな信頼を獲得しています。そのなかでTS(Technology Service)チームは、大規模な情報システムの企画構想から構築、運用保守へ引き渡すところまで、End to Endのサービスを提供しています。
そしてもうひとつ、開発から運用保守まで、ベトナムのエンジニアによる専属チームを発足し、安定的な開発・運⽤組織を実現するES(Enablement Service)事業を展開しています。ESでは、お客様専用の開発センター「ODC(Offshore Development Center)」を立ち上げ、提供しているのですが、日本企業のIT人材不足という喫緊の課題解決に対する有効な手段として、非常にご好評をいただいています。単純なオフショアへの業務委託ではなく、お客様とFPTグループ、双方の強みを活かした体制を構築することで、ビジネスを支える強固な礎を築くことが可能です。規模別のODCにも対応しており、数名から20名規模のスモールスタートから、20名から100名の中規模、大規模なものですと、お客様の中長期計画に基づき、数年後を見据えて、数百名単位のリソースを確保したODCを立ち上げるようなケースもあります。お客様の状況、ニーズにあわせたご提案ができるため、細やかなサポートが可能です。ベトナムのエンジニアたちは優秀で、日本企業の多様なニーズに応えることができる人材がいます。豊富なエンジニアリソースと対応力の高さには、自信を持っています。
年100%以上の事業成長率
新たなチャンスは、刺激と成長をもたらす
コンサルティング会社のイメージは「提案まで」という方も多いと思いますが、FCJでは、提案から開発、運用保守まで、End to Endのサービスを提供しています。すべてをワンストップで対応するため、常に未来を見据え、お客様に真に寄り添った提案、サービスを提供する責任がそこにはあります。FCJは現在、年に100%以上の成長をし続けています。日々、新たなお客様との出会いがあり、多種多様なご相談が寄せられています。なかには、先進技術を活用した、チャレンジングなものもあります。そうした環境の中に身を置けていることは、私自身にとっても非常に刺激的ですし、ベトナムのエンジニアたちの成長にもつながっていると感じます。
「オフショア開発」と聞くと、中国やインド、フィリピンといったイメージのほうが日本では強いかもしれませんが、実はベトナムでも日本向けオフショア開発が盛んです。その中で、ベトナムFPTグループは、日本のマーケットを大切にしており、日本を向いて、日本語教育までエンジニアに提供しています。また日本とベトナムの時差は2時間と短く、お互い意思疎通が取りやすいという、物理的なメリットもあります。
一方で、オフショア開発に対して、安かろう悪かろう、といったネガティブなイメージを持ったお客様もいらっしゃいます。日本とベトナムをつなぐことで価値を創出しているFCJとしては、そのイメージを払拭し、ベトナムのエンジニアたちの高い技術力とバイタリティーを、しっかりと日本企業に届けることも、重要なミッションであると考えています。おかげさまで、現在、取引のあるお客様の多くは、オフショアを活用していることを意識することもなく、多様なBX、DXを推進されています。もちろん、オフショア開発の成功には、さまざまなポイントがあります。日本のIT人材を活用する場合とは、異なる部分もあります。それでも、圧倒的なリソースと対応力は、お客様にとっても、そして働く私たちにとっても、大きな推進力となっています。
日本が抱える、深刻なIT人材不足
豊富なリソースを武器に実装を担う

TSチーム マネージングディレクター
田中 肇

日本のIT人材不足は深刻で、国内ベンダーに依頼しても断られてしまうようなケースも増えていると聞いています。そのなかで、豊富なエンジニアリソースを抱える我々FPTグループに対するお客様からの期待感の高まりを強く感じています。
Technology Serviceは、大規模な情報システムの開発・運用におけるコンサルティングを担うチームです。開発時には、ときにオフショアを含めた百名単位の体制を組織しプロジェクトを推進しています。またEnablement Serviceにおいては、お客様専用の開発センター「ODC(Offshore Development Center)」の立ち上げを担当しており、お客様のご要望や課題に応じて最適な方法をご提案しています。
開発を担うベトナムのエンジニアたちは皆、真面目でやる気に満ち溢れています。仕事もスピーディで技術力も高く、大変驚かされます。国民の平均年齢も31歳と若く、一緒に働いているとそのエネルギーに圧倒されることもあります。彼らから見れば、お客様は他国の企業であるにもかかわらず、まるで自国の企業にように、真摯に、常に本気で仕事と向き合っています。いまの日本では、「人がいない」を理由に、DXが停滞している企業も多いと認識しています。日本とベトナムをつなぐことで、日本の社会課題まで解決できたら、そう願っています。
田中 肇/大学卒業後、外資系大手コンサルティングファーム(アクセンチュア)入社。 27年のコンサルティング経験を経てFPTコンサルティングに参画し、Technology Serviceの立ち上げに従事。 これまで主に総合化学、素材業界を中心に基幹業務系のコンサルティング、ERP導入を数多く手がける。製造~原価・業績管理や販売/購買、コード/マスタ管理など幅広い領域に従事した経験を持ち、システム構想立案~構築・保守運用に至るE2Eのライフサイクルをカバーしたサービスを提供する。